くりみ家のツナは糖尿病です。
今までは一般的なインスリン注射での治療をしていました。
しかし、立て続けに低血糖を起こしてしまい、
このまま治療を続けるのはとても危険な状態でした。
そこで先生から紹介されたのが「センベルゴ」という内服薬です。
ツナがセンベルゴを使ってから約3か月ほど経過したので、
実際どんな薬なのか、ツナの場合をまとめてみました。
センベルゴってどんな薬?
見た目
まずは見た目から。

こんな感じでボトルに入った薬です。

専用のスポイトが付いていて、これで薬の量を測ります。
形状

センベルゴは無色透明な液体の薬です。
トロっと感はなく、水のようにシャビシャビです。
におい

キツくはないですが、少しツンとするようなにおいがあります。
若干アルコールっぽさを感じます。

使われている成分をみると、
- プロピレングリコール
- 無水エタノール
と書かれています。
これはどちらもアルコール類に分類されるものだそうです。
保存方法

貯法:気密容器、室温保存
保存方法は室温で大丈夫です。
しかし、アルコール類なので揮発性が高いようです。
保存のときは、ボトルの蓋をしっかり閉めましょう。
センベルゴの与え方
与える量
センベルゴは、1日1回飲ませるお薬です。
量は体重によって決まり、1kgあたり1メモリです。

ツナの場合は4kgくらいだったので、4メモリで与えていました。
ただし、病状や経過により与える量は変わる可能性があります。
自己判断で決めず、必ず主治医の指示にしたがってください。
与え方
センベルゴの与え方は主に2種類あります。
- 直接飲ませる
- ごはんやおやつに混ぜる
直接飲ませる
スポイトで吸った薬を、口の中に直接入れる方法です。
本人が嫌がらなければ、他に準備するものがないので楽ちんです!

口の横からスポイトを持っていきます。
犬歯(キバ)の少し後ろあたりに当てると、
↓↓↓

勝手に口を開いてくれます。
開けたすきに、
すかさず投薬してしまいましょう!
薬を口の手前側に入れると、薬を出してしまう可能性があるので
なるべく奥の方に入れるようにしましょう。


※黄色い線…スポイトの先端です。
ポイントは舌の上ではなく、上あごの奥のほうに添わせるように垂らすことです。
上あごの壁を伝って、喉の奥のほうに流れていきます。

ペロッとしたら、飲み込んだサインです。
ごはんやおやつに混ぜる
口を開けさせてくれない場合や、そのままだと嫌がってしまう場合に試してみましょう。
液体の薬なので、ウエットタイプやちゅーる状のものがおすすめです。
もちろんドライタイプに混ぜた場合でも、食べてくれれば問題ありません!

薬を混ぜるときは、少量のごはんやおやつに混ぜましょう。
混ぜたものすべてを食べてもらわないと、適切な量をあげたことになりません。
混ぜる量には注意しましょう!
それでも食べてくれない場合は、、、
ツナの場合は、
- 直接口に入れる→味が嫌いで、よだれダラダラで必死に吐き出す。
- ごはんやおやつに混ぜる→薬の匂いに気づき、自分からは決して食べない。
なので、おやつに混ぜたものを直接口に入れて与えています。

薬を少量のちゅーるにまぜまぜ。

それをスポイトで吸います。
そしてそれを口に、、、うりゃぁ!!

そうすると、よだれダラダラにならず、上手に飲んでくれます。

薬をあげた後は、複雑な顔をしています。
「まずくはニャいけど、おいしくもニャいんだよなぁ、、」
センベルゴの仕組み
センベルゴは腎臓において、糖の再吸収を阻止して、
血液中に戻ってくる糖を減らそう!
そして、血液中の糖の濃度を下げよう! という薬です。
少し補足すると、
体は尿を作る時に、必要な栄養素を捨てないように老廃物だけをろ過する仕組みをもっています。
ブドウ糖も必要な栄養素のひとつなので、本来再吸収されて、体内で使われます。
しかし、糖尿病の子は再吸収されても糖を体内でうまく使うことが出来ないので、血液中に常に糖がたくさんある、高血糖状態が続いてしまいます。
センベルゴを使うと
尿量が増える
尿に糖をどんどん捨てる仕組みなので、尿の総量も増えます。
水をたくさん飲む
たくさん尿をするので、体が脱水気味になります。
それを補うために水をたくさん飲むようになります。
他にも
センベルゴは2024年から販売され始めたばかりの薬なので、
まだまだわからない部分も多いようです。
ツナの場合は、多飲多尿の他にも
- 下痢
- 体重減少
- 食欲増加
などがありました。
使ってみて感じたこと
インスリン注射から、センベルゴに切り替えてみて感じたことは
メリット・デメリット含め、いくつかあります。
メリット①低血糖を起こさない
ツナの場合で一番のメリットはこれです!
食欲にムラがあるので、注射だと調整が難しかったり、
低血糖を起こしたりと、なにかと心配ばかりでした。
センベルゴの性質上、低血糖になりにくい仕組みなので、
注射よりツナに合っていると思います。
メリット➁ごはんの食べる量や種類に縛られない
2つめも、ツナにぴったりのメリットです。
もともと食ムラがあり、飽きっぽいので同じごはんを続けて食べることが難しい子です。
注射治療では、基本的に糖尿病用のごはんを、定量しっかり食べてから注射を打ちます。
しかし、ツナは
- 同じごはんを続けるのが難しい
- 決まった量を食べるのが難しい
両方とも不得意なんです。
センベルゴは食べた量や摂取カロリーではなく、体重で投与量を決めます。
※あくまで投与量は主治医の指示にしたがってくださいね。
メリット③投与時間に縛られない
注射治療では、1日に2回注射を打つタイミングがあり、
投与時間に縛りがあります。
たとえば、
6:00に注射
↓
約12時間あける
↓
18:00に注射
多少ズレる分には問題ないですが、だいたい12時間おきに注射することになります。
この間隔が短くなってしまうと、低血糖の危険性が増してしまいます。
しかし、センベルゴは
- 1日1回の投与
- 投与時間に細かい決まりはなし
毎日与える時間はだいたい同じ時間が理想ですが、
そうしないと体調を崩す、といった危険性はあまりありません。
また、ツナも嫌な時間が1日2回から1回に減ったのでストレスは減ったと思います。
デメリット①下痢になった
センベルゴは副作用として、消化器症状があらわれることがあります。
消化器症状とは、
- 下痢
- 嘔吐
- 食欲不振 など
薬に慣れてくると、症状が落ち着く場合もあるそうです。
ツナの場合は
センベルゴを飲ませ始めて3日目頃から便がゆるくなりました。
そのため、消化器系のフードを使うことでコントロールしています。
今使っているフードは、
- 腸内バイオーム
- 消化器サポート 可溶性繊維
1種類だけだと飽きてしまうので、交代であげています。
デメリット➁痩せた
体重は4kgほどありましたが、3kg台前半に落ちてしまいました。
その分、前より少し食欲が増しているので、
「食べられるようなら、前より多めにあげてもいいです。」
と、先生から指示をいただきました。
それからは増えてはいないものの、維持の状態です。
デメリット③味が苦手
上記していますが、ツナに直接あげてみたところ、
めちゃくちゃ嫌がりました!
よだれダラダラで必死に吐き出そうとします。
においがツンとしていたり、アルコールっぽさがあったりと、
お世辞にもおいしいものとは言えません。
なので、工夫してあげましょう!
- ちゅーる
- とろリッチ
今のところ、これでうまく飲んでくれています。
おやつ様様ですね!
まとめ
ここまで、センベルゴについて
ツナの場合はどうだったのか、などを含めてお話してきました。
メリット
- 低血糖を起こさない
- ごはんの食べる量や種類に縛られない
- 投与時間に縛られない
デメリット
- 下痢になった
- 痩せた
- 味が苦手
デメリットはあるものの、メリットのほうが
ツナにとってはとても大きいものだったのでとても助かっています。
また対処法を見つけられればデメリットも補えます。
これからセンベルゴを始める子の参考になればうれしいです。
ーおしまいー
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